七五三シーズン真っ盛りですね。
おめでとうございます。
7歳のお祝いで着物をお召しになると、
胸元に小さな箱を差し込みます。
これは、筥迫(はこせこ)と言い、現在では7歳の祝い着と花嫁衣裳のみで使う装飾品です
実はこれ、元々「紙入れ」だったのです。
出先で短歌や俳句など書き物をサッとするために紙を挟んでいました。
江戸時代になると進化して、武家社会の女性が懐に挟んでチラリと見せる
今のような形が出来上がり、きらびやか、かつ実用的な装身具となりました。
言うなれば「ファッションアイテム化」です。
サイズも今の物より大きかったそうで、単なる紙入れだけではなく、
ポーチのような役割になっていきました。
明治時代になると、庶民も持つようになりましたが、
すでに今の筥迫のようにコンパクトで実用性はない装飾品になりました。
「筥迫を挟む向きはどっち?上下はどっちだろう?」
と迷ったら、
「房がついていて、ビラ簪(ビラビラのついたかんざし)がある方が上」
「房がお嬢様の右手側に出る」
「丸みがある面が外」
と覚えておいてくださいね。
豆知識が参考になればうれしいです。
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